環境ビジネス総合研究所 - EBRI - ■EBRI鳴子温泉震災被災者支援プロジェクト 2011.5.13 環境ビジネス総合研究所 EBRI

  • ■EBRI鳴子温泉震災被災者支援プロジェクト 2011.5.13

  •  鳴子温泉郷に避難しておられる被災者支援プロジェクトとしてスタートしたこの企画も、今回で第三回目を向かえることが出来ました。第1回は衣料品の配布、第2回目は三遊亭京楽師匠によります落語会、そして今回は衣料品の配布会です。
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    【5/13 配布商品】
    ・義援金より株式会社ニッセン様にて購入
     女性用インナー 75枚
     女性用ショーツ 144枚
     男性用パンツ  60枚
    ・株式会社野毛印刷社様よりご提供
     ペーパークラフト 100部
    ・株式会社上脇様よりご提供
     タオル製品(バスタオル、フェイスタオル、ハンカチタオル)大箱3個分
    ・個人提供衣料品(Tシャツ、トレーナー、靴下、サンダル)大箱1箱分

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    5月13日(金)開催当日、会場である公民館へ到着すると、前日から地元青年部や婦人部の方が会場準備をして下さっており、商品別、サイズ別にきれいに商品が仕分けされ並べてありました。配布時間は混雑を避ける為、10時、10時半、11時と3回に分けて開催することになり、近隣旅館に滞在しておられる方に順次来て頂きます。(鳴子温泉郷に避難している方は宮城県南三陸町の方達です)会場中央部にテーブルが並び、休憩スペースとしてお茶とお菓子も振る舞われ、そこを囲むようにして10時集合の方がいらしておりました。私達の顔を見るなり、皆さんとても明るい表情で「おはようございます」挨拶をかわし、鳴子町内会長の持立氏より簡単なご挨拶と私達のご紹介をすると、すぐさま配布をスタートしました。衣料品は女性物の半袖インナー(いわゆるババシャツ)が一番人気で、次いでショーツ(パステルカラーでさわやかです)、靴下の在庫が少なくなっていきました。お子さん連れやお孫さんがいらっしゃる方は㈱野毛印刷社様ご提供のペーパークラフトをお持ちになり、「パーツを組み合わせると動物やボールが出来て、色を塗ったりして遊ぶのですよ」と遊び方を教えて差し上げると、実に楽しそうな表情で説明を聞いて下さいました。また、株式会社上脇様からご提供頂いたタオル製品は、観光地などでお馴染みのご当地キティハンカチタオルやJリーグチームのスポーツタオル、芸能人のネームタオル(鳥羽一郎のものでした)など、見ているだけでも楽しくなるようなカラフルな製品が多くあり、バスタオルからハンカチタオルまでサイズも豊富でこちらも大人気でした。
    10時の回の方達が取り終わると、10時半と11時の回の方が早々にいらっしゃり、商品の補充と人員の入れ替えを行うと、また次の商品の配布が始まりました。下着に関しては皆さんに行き渡るようにと、枚数制限しましたが、人気のあるものはすぐになくなり、「今度はこんなものもあったらいいな‥」とご要望もいくつか頂きました。

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    一通り商品を取り終わると、中央に置かれた休憩スペースに一同集まり、お茶会が始まりました。おせんべいとチョコレートをつまみながらお茶を飲み、憩いのひと時。たわいもない雑談に皆さん笑顔がこぼれます。元気を差し上げるつもりが、すっかり皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしました。
    しかし、そんな楽しい会話からテレビの話題で雰囲気は一変しました。「仮設住宅に当たった友達に聞いたんだけど、家電製品も結構いいものがちゃんと揃っているんだって」「テレビは32型らしいよ」「3ヶ月前に50型のテレビ買ったばかりだったのにみんな流されちゃった‥」「‥」一瞬沈黙の後、「地震でテレビは倒れなかったのに、津波でみんな流されちゃったね‥」こちらから津波に関しては伺いにくかったのですが、「津波」の言葉が出た途端、せきを切ったように「津波」が来た際の話をして下さいました。地震が起きて約30分後「津波」は襲ってきたそうです。津波警報が流れ、避難所である中学校へ急いで向かうと、すぐさま第一波が‥。堤防を越え、避難所の近くまで津波は達し、間に合わなかった人や車がのまれ、引き潮と共に沖へと流されて行く様子が見られたそうです。しかしその潮の引き方が尋常ではなく、ただごとではないと察知した人達は、避難所でも危ないと感じ、山など高台へ向って全速力で逃げました。力の限り逃げました。崖をよじ登り、後ろを振り返ると真っ黒い大きな津波が物凄いスピードで押し寄せ、ついさっきまで居た避難所は津波にのまれ、家や車を次々と飲み込んで行く様子が見えたそうです。とてもリアルなお話しに胸が締付けられ、私も苦しくなる思いがしました。しかし、津波の恐怖から逃れていらっしゃった皆さん、そして犠牲となってしまった方はもっと苦しかったと思います。お話し下さった方から最後に一言、「もう海はいやだ」とても重い言葉でした。
    このような被災の体験談もありましたが、雑談などであっという間に時間が過ぎ、最後皆さんから「このような会を開いて下さり、また様々な品物を頂けてとても感謝しています。ありがとうございました。」と温かいお礼の言葉を頂きました。私もこのような形ではありましたが、交流を持つことができ、感謝しました。お別れの言葉と引き続きの支援と再会の約束をし、物資の配布会と懇親会は終了しました。
     鳴子温泉郷での被災者受入れは夏までだそうです。EBRIでは引き続き支援プロジェクトを継続して行きたいと思います。